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塩谷陽子さんの文章

http://globe.asahi.com/meetsjapan/090420/01_01.html[第8回] ハラキリとMangaのはざまで

〈文化輸出〉に必要なもの
塩谷陽子 Yoko Shioya ジャパン・ソサエティー芸術監督
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ある文化的素材がポピュラーになることと、それが《正しく》認知されることとは無関係……というより、むしろ昨今では、知られ方が広がるほど「正しさ」からは遠のいてしまうようですらある。何にせよ「いまだ」で形容されるハラキリやフジヤマ・ゲイシャの古い日本文化と、近年盛んに輸出されてパワーをふるい始めた新しい日本文化との間には、浸透の仕方に差異がある。
その差異は、伝わるルートの違いでもある。ハラキリやフジヤマ・ゲイシャを欧米に伝えたのは、当時日本を見た欧米人その人たちだった。一方、近年日本が好んで「ソフトパワー」と呼ぶたぐいの文化・物産を海外に届けたのは、市場という仕掛けである。
『マッハ…』をはじめアニメなどのソフトが広がったのは、国の文化外交の賜物(たま・もの)なぞではなく、市場先導で起こったものだ。市場は「正しさ」には無責任だが、パワーをふるう。そこに国が「ソフトパワー、文化の輸出」という言葉を冠して《便乗》しただけだ。

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by kogurearts | 2009-04-25 12:31 | お奨め