アーツマたちばな

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デモという限界芸術☆宝船付

鶴見俊輔『限界芸術論』ちくま学芸文庫P88に、とても興味深い『芸術の体系』表があり、これをもっと発展しなくちゃと思いつつ、いつもほっておいているのですが、そのなかの一番最後に「デモ」があります。

具体的に表の説明をすると、行動の種類「演じる→見る、参加する」×芸術の種類「限界芸術」の領域に次のような限界芸術事例があがっています。

祭、葬式、見合、会議、家族アルバム、記録映画、いろはカルタ、百人一首、双六、福引、宝船、門火、墓まいり」とあって、ラストが「デモ」なのです。

でもでも、授業のなかで、「デモ」も限界芸術というと、みんな「えー」ていうのですね。デモは政治活動だろうと。
でも、「増山麗奈さん(画家、"桃色ゲリラ")」というサイトを発見。これをみせたら、今度は「えー」って言わないかなあって。

☆宝船:これは初夢に関わる縁起物の図像ですね。この図像(昔の物は素敵ですね、やっぱり)を枕の下に入れたらいい夢が見られるという。サイトで調べると年賀状の図案にありました。こういう風習もずいぶんなくなってしまったものですが、限界芸術を見せるのには、適したものですね。でもまだ「演じる」に分類されている理由が分からないのであった・・

一応、「見る」というのは、初夢を見ると解釈しよう。演じるのは、宝船の図像自身。それを買ってきて、枕にいれ、今年一年のいい夢願いをこめる自分自身も演者である。宝船は舞台美術かな。お呪いとしての。そして、夢の中のステージ、それは見た人は一人だけの、幻(うつつ)の限界芸術なのだろうか。
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by kogurearts | 2005-01-05 08:41 | 研究活動