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選挙制度の基本的なお勉強は必要ですね

水島 朝穂(みずしま あさほ)早稲田大学法学部教授(憲法学/法政策論)のHPを読む。
今週の「直言」 (2005年9月19日) 「9.11総選挙」とは何だったのかhttp://www.asaho.com/jpn/index.html
なるほど!国民投票的と言われつつ、郵政民営化についても、国民投票ですらなかったわけですね。
2000年の公選法改正で300と180と、比例部分が縮小の一途である。しかも比例区もブロック制採用で、比例の要素をさらに縮小させている。「民意の反映」の側面がそこなわれていることは明らかであり、代表制の基本理念からすれば、今日の制度の問題性は明らかだろう。今回、小選挙区で自民党は219議席獲得した。議席占有率は73%である。だが、小選挙区の得票率は47.8%である。民主党は小選挙区で36.4%も得票しながら、52議席しか獲得できず、議席占有率は17%である。得票率で見れば11%(ママ→ポイント:小暮注)の差にすぎないのに、議席の差は4倍の開きがでる。これが小選挙区制の怖さである。自公連立側と郵政民営化に賛成した無所属と、郵政民営化に反対した勢力を比較してみると、小選挙区では、郵政民営化賛成が3389万票(別の計算では3349票)、反対が3419万票(同3456万票)である。わずかながら反対が賛成を上回っている。圧倒的多数の有権者が郵政民営化に賛成したわけではないのである。ここに「民意の集約」を狙ったとされる小選挙区制が、実は民意「偽造」していくカラクリが見えてこよう。

by kogurearts | 2005-09-19 18:03 | 雑記