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アーツマたちばな

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転載:「舞台芸術の社会性をめぐって」~ミヒャエル・へルター氏を招いて~

舞台芸術研究センターでは、これまで「舞台芸術の社会性」を研究テーマのひとつとして掲げ、センター機関誌『舞台芸術』などを通じて研究活動を行ってまいりましたが、今回はその一環としてシンポジウム「舞台芸術の社会性をめぐって」~ミヒャエル・へルター氏を招いて~を開催するはこびとなりました。
ヘルター氏はドイツの公共劇場に長年勤務した後、芸術家会館ベタニエンというもともと教会系の病院施設であった建物を利用して、1970年代より館長として、国際的なアーティスト・イン・レジデンスを展開するなど、活躍をして来た人物です。
今回は、かれを中心に、東京から市村佐知雄さん、鴻英良さんらを招き、舞台芸術の社会性をめぐって、劇場や転用施設においてどのような活動が行われていくべきか、どのような人材がそこには必要なのか、シンポジウムを通して考えていきたいと思っていおります。
つきましては、ぜひ小暮さんと教え子の方々にシンポジウムにご参加いただければと思っております。おそらく小暮さんが西陣やさまざま場所で展開なさっていることともつながりがあるのではないかと思いお誘いする次第です。

酒井徹
京都造形芸術大学舞台芸術研究センター
シンポジウム
「舞台芸術の社会性をめぐって」~ミヒャエル・へルター氏を招いて~

ここ数年、グローバリゼーション下で現代社会の構造が大きく揺れ動くなか、日本においても舞台芸術と社会の関係が変容し、新たな<公共性>を模索して、両者の間に場を設け、出会いを組織する役割に注目が集まっています。
ミヒャエル・へルター氏はドイツの公共劇場のドラマトゥルクとして、1960年代にサミュエル・ベケットの演出を補佐した稀有な経験を持ち、70年代以降は、教会の病院施設を転用した芸術家会館「ベタニエン」の館長として、現代の諸芸術――ヴィジュアル・アート、演劇、ダンス、音楽、映画、文学――と社会をつなぐ役割を果たしてきました。なかでも、国際的なアーティスト・イン・レジデンスのネットワーク「Res Artis」や、映画監督のアンドレイ・タルコフスキやテオ・アンゲロプロス、演出家のロバート・ウィルソンやハイナー・ミュラーなどを招いた「映画と演出のための国際演出セミナー」の活動は、ヨーロッパにおいて高い評価を得ています。
今回のシンポジウムでは、ヘルター氏の「芸術と社会」をめぐる歴史的な考察を軸に、劇場のドラマトゥルクやフェスティヴァル・ディレクターといった役割に焦点をあて
て、彼らが現代をどのように認識し、社会に対して何を提起しようとしているのか、具体的な活動をもとにして討議を行いたいと思います。

[第一部] 基調講演「芸術と社会」
講師:ミヒャエル・ヘルター(独語通訳:河合純枝)
[第二部] 共同討議「ドラマトゥルクとフェスティヴァル・ディレクターの役割」
出席者:ミヒャエル・ヘルター、市村作知雄、鴻英良、太田省吾、八角聡仁
■日時:11月6日(日) 午後2時(1時30分開場)
■会場:京都造形芸術大学内 人間館B1 映像ホール
■参加費:無料
■定員:50名
■申込方法:氏名、住所、連絡先(メールアドレス)、所属を明記し、e-mail、
FAXで申込むか、舞台芸術研究センター事務所に直接お越しください。
■お問い合わせ・お申込み
京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都造形芸術大学内 舞台芸術研究センター
TEL:075-791-9437 FAX:075-791-9438 
e-mail:tsakai@kuad.kyoto-art.ac.jp  http://www.k-pac.org/
by kogurearts | 2005-11-03 06:25 | お奨め