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アーツマたちばな

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学生のキャリアづくりのヒントを得た学習会に出ました

大久保幸夫さん(リクルートワークス研究所所長)の「学生のキャリア意識と大学の課題」というレクチャーを聴いて色々学習した。以下、そのメモ。
○1998年:新規学卒者の就職協定がなくなってから自由市場になり、格差が広がる。
○就職率:90年-80%、98年-65%、04年-56%
○ニート(無業者)、非正規化する若者たち(フリーター209万人) 正社員時代の終焉(44%)
○キャリア理論の転換(静的理論~パーソンズ~から動的理論~クルンボルツ~へ):自分探しの旅の危険→やってみないと分からないから。
○20歳代は筏下り(激流という目前の危険を乗り切ることでコンピテンシーが高まる)、30歳からが山登り(目標を定め集中する)
○キャリアの80%は偶然性に支配されているので、やってみないと分からない。ただし、偶然性を活かすには、適切なコンピテンシーがいる。
○企業が求めるものは、まず、態度(スタンスや意欲)と基礎力である。
○学生時代に身につけるべき基礎力:ベース(生活習慣)としての3つ(反応力、愛嬌力、楽天力)
反応(リアクション):豊かな反応に対して、情報が集まる:うなずく、意識的に反応する
愛嬌力:挨拶しないのは、その必要性がわかっていないからだ。
楽天力:失敗しても、それを勉強になったととられる(学習視点)
○本来の基礎力3つ:対課題コンピテンシー=目標発見力、対自己コンピテンシー=継続学習力、対人コンピテンシー=文脈理解力
目標発見力:自発的な問題発見の力 大きな方向性をにらんで、自分のやるべき事を自分でみつける
継続学習力:必要なときに必要なことを学習する習慣
文脈理解力:言葉の背景を慮りながら、コミュニケーションがとれる
○大学では、適職探しをしないこと。基礎力を磨くこと。仕事を生き生きとしている大人に接触する機会づくり(生の現場に触れる)など。

by kogurearts | 2005-01-19 20:13 | 学生とともに