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アーツマたちばな

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メロドラマの語源

メロドラマ。もともとドイツ語らしい。メロディーとドラマが合体したようだ。ドイツ語の辞典では、挿楽劇という訳もある。
そして、出来たのが、18世紀のドイツあたりか。イタリアにも使用例があったそうだが。
以下、http://homepage2.nifty.com/pietro/storia/classicimo_tedesca_opera.htmlからの引用:
 ライプツィヒではヒラーJ.A.Hiller(1728-1804)の12作のジングシュピールが史上重要である。ゴータのザクセン・ゴータ・アルテンブルク公フリードリヒ3世の宮廷楽長となったベンダJ.A.Bendaチェコ-ドイツ(1722-1795)がイタリア留学後、ドイツ語のメロドラマ1)とジングシュピール2)で成功をおさめた。モーツアルトは彼の手法から影響を受け、ドイツ・オペラ「ツァイーデK.336b」(1780年作曲、未完成)を作るきっかけとなった。こうしてドイツ古典派はヴィーンで活躍したグルックGluckドイツ(1714-87)、ハイドンJ.Haydnオーストリア(1732-1809)、モーツァルトMozartオーストリア(1756-91)そしてベートーヴェンBeethovenドイツ(1770-1827)等から次第に引き継がれていった。

<注>
1) メロドラマmelodrama独語は音楽入りの劇ことで、レティタティーヴォがなくアリアで構成。ジングシュピールと同じ。これとは話は別だがオペラという語が定着する前にメロドランマmelodramma伊語というオペラと同じ意味でいう呼称もあった。
2) ジングシュピールsingspiel独語は、アリアは歌われるがレチタティーヴォが無く台詞がある。形としてはオペラ・コミックopera-comique仏語や後のオペレッタoperetta伊語と同じである。これらをすべて総称して広い意味でオペラといっていいのでは。。。


新明解では
一)歌の音楽をふんだんに使った、興味本位の通俗劇
二)愛し合いながらなかなか結ばれない男女の姿を感傷的に描いた通俗ドラマ

今日の朝、いつものように芳江と「純情きらり」を見ていた。で、わたしが、メロドラマやねえ、とつぶやくと、芳江、メロドラマって?と聞かれ、調べた次第。わたし的には「通俗」とか高尚とかの判断ではなく、妨害されている恋愛は涙が出てしかたがないのよねえ、というかわりにメロドラマやねえ、と言っただけなのだけれど。

それにしても一)から二)へどうして移ったのか。メロディと恋愛がドラマで重なるのではないけれど、つながるのかも知れない。あるいは、「純情きらり」は音楽が大事な役割をしているので、もとの意味を含めて、メロディードラマなのかも知れないな。軽い話でした、ちゃんちゃん。
by kogurearts | 2006-09-01 08:40 | 雑記