アーツマたちばな

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冠マ研#3のためのレジメづくり(途中経過)

冠婚葬祭はじめ限界芸術分野に着目したアーツマネジメント研究会(「冠マ研」)
2004’ 冠マ研#3 2005/02/21 13:00~14:30 報告者:小暮宣雄

斎場とホール、地域とフューネラルビジネスの行方
-葬儀の場からアーツマネジメントの生活領域への応用手法を考える-


(1) 『SOGI』通信Q&A(別添資料参照)
なかなか、葬儀の作法、具体的な葬儀社の選び方などのノウハウや情報が親族や地域内で得られなくなったこと、また、多様な葬式観が併存しているために(過渡期ということもあり)、以下のような質問が生じている。

1-1. 祭壇は必要なの? 定食セットからアラカルト選択ビュッヘへ
1-2. 献体はどうするの? お葬式をしないですませたい人の増加
1-3. 焼香の際の挨拶はいつ? 遺族のことを考えて 焼香の回数や作法も気になりますね
1-4. 「葬式無用」という遺言だが・・・死者のための葬式であるとともに残された者のための葬式でもあることからくる戸惑い
1-5. 葬儀と告別式の違いは? 葬儀(式)は、死者をあの世へおくるための儀式(ほとんどが宗教儀礼) 告別式は、参列(会葬)する人たちが焼香や献花をもって死者に対してお別れをする儀式→アーツマネジメントの主要な出番
1-6. 自宅の庭に散骨していい? 「自然葬」の台頭→墓地、墓石ビジネスの行方
1-7. いい葬儀社の選び方は? 相談に乗る所、相手がこちらの話をよく聴いてくれるかどうか 明細が分かる見積書を取ろう
1-8. 密葬後の町内会連絡文は? 町内会が関係してきた葬儀以外の葬儀に、既存近隣団体はどう対応するのか
 
(2) 斎場葬のあり方を考える~『SOGI』84号(NOVENBER 2004 VOL.14 NO.6)より
2-1 碑文谷創『斎場の変化・葬儀の変化』
2-1-1 斎場多数派時代の市場予測
葬儀の場所は、1993年では、自宅が52.8% 斎場が17.8%
ところが、    2003年では、自宅が19.4% 斎場が56.1%
碑文谷の予測 2010年では、自宅が10.0% 斎場が71.0%
九州:03年ですでに、斎場利用率が79.7%

(参考)全国葬祭会館データ分析(『フューネラルビジネス』2004.6 No.91)
1993年の斎場数は1216施設、2003年は3659施設
都道府県別(福岡県304、神奈川県207、愛知県196、東京都192、千葉県159、埼玉県153、大阪府151・・・・兵庫県119・・京都府44・・滋賀県24、奈良県23・・・沖縄県11)
大手葬祭企業別(ベルコ97、武蔵野グループ62、愛知冠婚葬祭互助会44、メモリードグループ42、セレマ40、愛グループ39、サンレー33、ライフランド29、アークベル27、セルモ27・・・)

2-1-2 ホールからホームへ
儀式を行う式場、会葬者の待機するロビー、遺族の控え室、僧侶ら宗教者の控え室、法事用の会食室(料理を準備するパントリー、バックヤードの倉庫)、遺体の安置設備(保冷施設)
遺族控え室が「遺族用の独立した生活空間」へ

2-1-3 遺族に優しい空間
会葬者の減少:80~100人規模がメインに 小規模式場(30人程度の家族葬対応)
祭壇常設タイプが依然多い→フリースペース化するのではないか
バリアフリー化、身障者用トイレなども常識になってきている

2-1-4 地域の変化
斎場で行われることにより、地域社会の係わりは減少→受付の手伝いぐらい
地域ごとの習慣がなくなる→地域色がなくなり、無味乾燥な標準化

2-1-5 葬儀の変化
演出の多様化と豪華化 造花の細密化 
通夜が夜間告別式になってくる
「通夜、葬儀・告別式という儀式だけの場としてではなく、遺族のグリーフプロセスを大切にする時間と空間を提供するものとして、斎場が機能することを期待したい」p28
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by kogurearts | 2005-02-09 16:18 | 研究活動