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アーツマたちばな

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アートマネジメント学会全国大会でさきら問題が出たんですが

そのシンポを、フリーの音楽ジャーナリスト、渡辺和さん(こちらは会場でお顔を見つけたんですが、ぼくの顔を覚えていられるかどうか、少し自信がなかったということもあり、挨拶しませんでした、どうも、ご来場ありがとうございました。そして、挨拶できず、失礼しました)が詳細にレポートしてくださっています。

http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/2005-11-27

(以下は、本質的でない記述分ですが、丁寧な聞き取りというのも、結構、曖昧なものになるんだなあという面白い例なので、引用しておきます。)
さて、パネラー全員の発言が終わったところで、中川先生の意見が各パネリストに振られ、意見が述べられる。で、毎度ながらの質疑応答。学会だけあって、自分が専門的に扱っている目黒パーシモンの事例を皆さんはどう思うか、という神戸大学の先生の質問。それから、財団が公募の負けた場合の雇用を織り込んで指定管理の公募が出来ないか、という提言(そうなるといいけど、ダメでしょうね、という現実的パネラーの反応)。大阪商業大学の大学院に学ぶ研究者で、某大手地方新聞の記者を辞めて大学に戻った人の質問。メディア対応はどうしているのか、という問いで、小生は非常に興味があったけど、もう時間もなく、それぞれが各論を述べるに留まった。
【なお、(じつは初めてブログをみたんですが、それを読んで)渡辺さんの活動はほんとにすごいなあと思っているので、以下のコメントは、こちらのかってな、ジャーナリズムについての雑感です。】

質問した人の最後にある「大阪商業大学の大学院に学ぶ研究者で、某大手地方新聞の記者を辞めて大学に戻った人」となっているYさんのことが「大手地方新聞の記者を辞めた人」となっていて、地方新聞の大手と小手?ってどんな区分なのだろう?とか余計なことを思っちゃいました。

これは、全体としてずいぶん、Yさんの実際とはかなり違う紹介になっています(大学院生というのは正しいですが、大学名が違うとか、大阪商業大学などでは非常勤講師をしているとか、新聞社は辞めていないとか、「地方新聞」ではないとか)。

ただ、そういう感じの人がいたという描写が、「学会」シンポジウムという「雰囲気」(ほかの学会を知らないのでぼくは何も分かりませんが、うちらの学会はできるだけカジュアルにと思ってはいるんですが・・)を伝える緊急でブログという本音主義的なジャーナル(釈迦に説法になるかも知れませんが、ジャーナルとは、本来日記という意味でもあります)としては十分なのかも知れません。名前は出ていなんですから間違いではない、間違いかも知れないが名前を出していないので問題は少なく雰囲気は出ているでしょうとかいえる(でも、ぼくとしては、かなり面白いサンプルです)。

つまり、一般論ですが、「ジャーナル」という仕事は、「これぐらい聞き間違い(あるいは、思い込みで書く」といういい例ですね。そのとき、名前を出さないことが大事である、と。自分も最近、名前を書かないでいるのですが(昔、固有名詞こそが大切であるということを山形で立木さんらと話し合ったことがあって、ずっと固有名詞でアーツは語る!をしていたんですが、あることなどをきっかけに減らして、ちょっと、自分の日記アップ変遷まで思い出しました)。

脱線ですね。
まずは、渡辺さんの以下のブログ、すごく調べられていて、いいジャーナルの例示です(それにしても、フリージャーナリストさんというのは、経済的にはいろいろ大変そうですねえ。自由に発言できるのがジャーナリズムっていうものだったはずですが、日本にはいまだかつてジャーナリズムというものがまっとうに育っていないのかも知れませんね)。
http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/2005-11-20
by kogurearts | 2005-11-28 05:21 | 文化政策のプレザンス