まずここでは「公共性」の定義を与えることからはじめましょう。「公共性」(それは、もともと英語でいう「パブリックネスpublicness」の訳語です)という概念の核になっている意味は、「すべての人々に開かれて議論されること、すべての市民によってオープンに議論され決められるべきこと」です。だから、それは、「基本的人権」(「人間が本来そなえているはずの当然の権理」)が前提とされてはじめて構成される事態であって、決して、基本的な「人間の権理」は「公共性」に従属させられたりしないのです。ところが、日本の言説空間では、情報を公開し、全ての人々の議論に委ねられているという本来の意味での「公共性」は、国家に代表される「公式的なもの」(この場合の「公」は、「オフィシャル」という意味にすぎません)や、官僚制に代表される「官的なもの」と故意に混同され、歪められ、「民主主義」を抑圧する言葉にすり替えられようとしているのです。芸術の公共性
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